ビジュアルコミュニケーションによるカーボン削減
セイコーエプソン株式会社
概要
当社のビジュアルプロダクツ事業は、あらゆる映像・イメージを、あらゆる場所・空間で表現することを通じて、感動の映像体験と豊かなコミュケーションを実現すること、高画質の映像を活用し、お客様の生産性向上を含めた豊かな生活の実現に貢献している。
明るく鮮やかな映像表現、長寿命の光源、どのような向きでも設置できる自由度を兼ね備えたレーザー光源エンジンは従来の水銀ランプより光効率を約1.6倍に高め、CO2排出量を約半分にした。またヘッドマウントディスプレイによる拡張現実によるリアルな映像を活用し、人やモノの移動に伴う環境負荷の低減を進める。
説明
当社は、独自の「マイクロディスプレイ技術」と「プロジェクション技術」を高め、ビジネスと生活のあらゆる場面で感動の映像体験と快適なビジュアルコミュニケーション環境の創造を進めている。強みである「省・小・精の技術」により、ヘッドマウントディスプレイのようなマイクロディスプレイ技術と、プロジェクションマッピングのようなプロジェクション技術を極めて“あたかもそこにある”新たなビジュアルコミュニケーションを生み出し、よりよいコミュニケーションを提供する。
プロジェクション技術で鍵となるリアリティのある立体映像を作り出すことを、明るく鮮やかな映像表現、長寿命の光源、どのような向きでも設置できる自由度等の特徴を持つレーザー光源を用いて進める。1W当たりの発光量が水銀ランプは12ルーメン、レーザー光源は21ルーメンと光効率が1.6倍となる。この効率光源を搭載したプロジェクター製品を全世界のお客様にお届けすると、10万トン程度のCO2排出量削減貢献を生み出す可能性があると見込んでいる。
マイクロディスプレイ技術では、独自に開発したシリコンOLEDの光学エンジンを用い、PCやスマートフォンと接続可能なモデルを拡充し使いやすさを高めることで、遠隔業務の支援やドローン操縦など、使用途の拡大を進める。
例えば、当社グループ会社への出張における航空機移動由来のCO2排出量の見積もり量は5940トン(2015年度)であるが、ヘッドマウントディスプレイの拡張現実を用いた遠隔コミュニケーションにより出張をやめると、2500トン程度の削減を可能にする。