サステナブル社会の実現へ向けたIoT技術

ソニーグループ株式会社

不都合な事態を未然に防止するソニーの技術

エッジAIデバイスが常に見守り、異変を感じたらモールス信号並みの低ビットレートで遠方の基地局に情報を転送

概要

　ソニーは、バッテリー駆動でありながら高度な認識を可能とする超低消費電力エッジAIデバイス SPRESENSE™ (スプレッセンス) と、Neural Network Console (ニューラルネットワークコンソール) に代表されるソニーが得意とする組み込み機器向けエッジAI技術、省電力・低ビットレートで100km級の長距離伝送を可能にするELTRES™ (エルトレス)IoTネットワークサービスを組み合わせることで、地球上のあらゆる場所をセンシングし、AI処理によって必要な情報を社会に伝えるシステムの研究開発に取り組んでいます。

説明

　サステナブルな社会の実現には、環境汚染が起こってから対処するのではなく、山林や里山、河川や海岸といったさまざまな地点を常に見守りつつ、異変の予兆を察知して問題を未然に防ぐことが重要です。しかし、そういった仕組みを実現するには従来の携帯通信網がカバーしていない山間部や沿岸部などでもデータ取得・伝送を可能とし、かつ電源供給が難しいエリアであっても機能するデバイスやネットワークが必要となります。そこでソニーは、バッテリー駆動でありながら高度な認識を可能とする超低消費電力エッジAIデバイス SPRESENSE™ (スプレッセンス) と、Neural Network Console (ニューラルネットワークコンソール) に代表されるソニーが得意とする組み込み機器向けエッジAI技術、省電力・低ビットレートで100km級の長距離伝送を可能にするELTRES™ (エルトレス)IoTネットワークサービスを組み合わせることで、地球上のあらゆる場所をセンシングし、AI処理によって必要な情報を社会に伝えるシステムの研究開発に取り組んでいます。具体的なプロジェクトの例として長野県の山中で実証実験を続けています。ソニーはそれらのプロジェクトを通じて、環境汚染の未然防止はもとより、火山の噴火や河川の氾濫、山火事など災害の予兆検知、農業・畜産業の生産性向上などにも貢献していきます。