「人流等のデータとAIを活用した空調エネルギー削減システム」の実証実験
関西電力株式会社
概要
本実験はイオンスタイル海老江においてカメラや温度計等のセンサを設置して、人流・動線・温湿度・CO2濃度等のセンシングデータを収集・蓄積し、AIを活用してスマート空調制御および先端的なサービスの提供を実施するものである。
スマート空調制御では、①外気の導入/遮断、②空気の再利用、③人の粗密による風向・風量制御に関して、AIを活用した最適な空調自動制御を実施して、その省エネ効果を実証する。また先端的なサービスとして、安全・安心な店舗、待ち行列の解消、高度なマーケティングに資するソリューションを提供し、その実効性を検証する。
説明
本実験はスーパーマーケットを対象としたスマート空調制御の実装としては世界初の取り組みである。日々進化を遂げるIoTやAI等のデジタル技術を最大限活用し、人流や温熱環境の計測と予測を行い、最適な空調運転を実現することによって、空調におけるCO2排出量(電気使用量)の大幅削減(40%削減)を目指している。
具体的には、店舗の内外にカメラや温度計等の各種センサを設置し、人流・動線・温湿度・CO2濃度等をリアルタイムに感知し、蓄積されたデータを用いてAIによる高度な解析・学習・予測を行うことにより、最適な空調自動制御を実現し、その省エネ効果を実証するものである。
また、天気・イベント・交通等に関するオープンデータも合わせてプラットフォームに集約化する。セキュリティ・マーケティング分野へのデータ利活用による、安心・安全でスマートな店舗運営に資する先端的サービスを提供し、その実効性について検証していく。
連携先
イオンリテール株式会社
株式会社オプテージ
国立大学法人神戸大学
株式会社日建設計総合研究所
補足情報
当社プレスリリース(2020年2月28日)
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2020/0228_4j.html