ブロックチェーン技術を活用したEV利用の環境価値移管実証
関西電力株式会社
概要
本プロジェクトは、将来的な新しい環境価値取引への対応をするためのものであり、電気自動車(EV)を活用し、電気と共に環境価値を移管する仕組みにブロックチェーン技術を適用し、そのシステムを構築し、実証するものである。具体的には、一般家庭に設置されたPV(太陽電池)で発電した電気を、系統電力を識別した上でEV に充電し、その充電量をブロックチェーン技術によって管理する。充電したEV がショッピングモール等に移動し、放電する際に利用者認証を行うことで、環境価値を有する太陽光発電由来の電気の放電量をブロックチェーン技術によって正確に把握することが出来るものである。
説明
ブロックチェーンは記録した内容の改ざんが極めて難しく、またスマートコントラクトと呼ばれる機能を使うことで売買取引などを自動執行できる。またブロックチェーンを使った取引システムは従来型のシステムと比較して、より安い取引コストで、かつより高いセキュリティを実現できる可能性がある。
本プロジェクトの環境価値取引実証を通じて、電気自動車(EV)を利用した環境価値取引においてブロックチェーン技術を活用した全体システムの基本的な手法の確立を目指す。具体的には、環境価値のP2P 取引プラットフォームにて、一般家庭の充電データおよび実店舗の放電データを連動させた実証実験を行い技術的課題等の抽出を行う。
連携先
イオン株式会社
イオンモール株式会社
株式会社エネゲート
堺市
補足情報
関西電力 プレスリリース(2019.7.25)
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2019/0725_1j.html