家庭における行動変容を促すコミュニケーション基盤構築
凸版印刷株式会社
概要
脱炭素社会の実現に向けて家庭部門における二酸化炭素排出量の削減は重要課題の1つである。太陽光発電の普及や機器の高効率化が進んではいるものの、世帯数の増加、電化製品の大型化などの要因により、家庭における二酸化炭素排出量は増加傾向にある。
当社は、家庭部門における「調達」「設備」「行動」エネルギー利用状況・保有機器・世帯属性などの生活情報を元に、快適なライフスタイルと低炭素社会を両立とした低炭素型行動変容モデル(サービスモデルや施策モデル)の構築・普及を目指す。
説明
◆ チャレンジにおける到達目標
「家庭における省エネ行動や商品選択等の行動変容を促すコミュニケーション基盤」を構築し、2025年の実用化を目指す。
◆ チャレンジ実現に向けて克服すべき課題
1. 基盤構築
1) エネルギー見える化サービスを基盤とした機能拡張
・ 実証事業、電力小売事業によるサービス基盤の活用
2) 機器登録等の生活者サービスを基盤とした機能実装
・ 家電・住宅設備登録サービスの基盤活用
2. 有効な手法開発・効果実証
家庭部門におけるエネルギー消費量の削減のための方策としては、①使い方による使用量削減、②買替えによる使用量削減、③家庭での創エネ・畜エネが挙げられる。これらについて下記手法の開発に取組んでいく。
1) 行動変容のための手法開発(①)
・ ナッジ等の行動科学を用いたアルゴリズム開発
2) 機器選択を促すレコメンドサービス開発(②、③)
・ 機器データベースの構築
・ 買替え、創蓄エネ機器の提案アルゴリズム開発
3) エネルギー選択の最適化
・ 契約プラン/再エネ・FIT電源等
3. サービス提供事業者の拡大
BtoCのサービス提供事業者(電力会社・ガス会社、住宅関連、家電量販店等を想定)の顧客コミュニケーション基盤への機能拡張によるサービス提供を想定し、広く社会実装を図っていく。