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燃料電池の更なる普及を目的とした、低コスト高耐久MEAの開発

凸版印刷株式会社

概要

燃料電池は、水素と酸素を反応させて電気を発生させる発電装置であり、従来の発電方式より高い発電効率を有し、水しか排出しない次世代のエネルギー源として期待されている。触媒層と電解質膜を重ねた「膜電極接合体(MEA)」は燃料電池の心臓部であり、発電性能向上のため、水素ガス、酸素ガス、プロトン、電子、水が触媒層中をスムーズに移動することが求められる。当社は、独自のインク化技術、塗工技術、ラミネート技術を駆使して、理想的なMEAの開発に取り組んでいる。

説明

ゼロエミッションを実現できる燃料電池の更なる普及を目的に開発を遂行する。コスト低減が何より重要であるという課題認識のもと、MEAの①白金使用量低減、②高耐久化、③高出力化を開発目標に掲げている。
特に白金使用量の低減はMEAのコスト低減に効果があり、当社はコア技術である印刷の経験を活かし以下のことに取り組んでいる。
〇 白金が効率的に触媒作用を発揮できる、触媒層構造の構築
〇 上記項目を実現するための、塗液作製技術、印刷技術、乾燥技術の構築

これらの施策を実施することで、低コストなMEAを実現する。また、自動車向けにとどまらず、MEA製造技術を応用できる他用途への展開も視野に入れ、それぞれの用途に適正な燃料電池部材を提案し、環境問題に関わる社会課題の改善に貢献する。

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