効率的なエネルギー利用に向けて ~二次電池部材~
住友化学株式会社
概要
近年、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車の販売が大きく伸長するなか、車載用を中心にリチウムイオン二次電池の需要は急速に拡大しています。当社の電池部材(セパレータ、正極材、アルミナ)が使用され製造された次世代自動車は、温室効果ガス排出削減に大きな貢献をすると期待されています。
リチウムイオン二次電池用セパレータ 「ペルヴィオⓇ」をはじめとする当社の電池部材は、新エネ創出関連で使用される製品または部材・材料として、および温室効果ガス削減へ貢献する製品としてSumika Sustainable Solutionsに認定されました。 ※
※ 当社は、マテリアリティの一つである「環境負荷低減への貢献」に向けた具体的な取り組みとして、気候変動対応、環境負荷低減、資源有効利用の分野で貢献するグループの製品・技術を“Sumika Sustainable Solutions(SSS)”として認定しています。これらの開発・普及を促進することで、持続可能な社会を構築するためのソリューションを提供し、経済価値とともに、社会価値の創出に努めています。そして、SSS認定製品・技術の売上収益を2021年度までに5,600億円(2015年度の2倍)にすることを目指しています。
説明
リチウムイオン二次電池は、電気自動車やスマートフォンの高機能化や軽量化、長時間使用などのニーズに応じて、一段の高容量化と、安全性の両立が求められています。当社の「ペルヴィオ®」は、ポリオレフィン基材にアラミド樹脂で耐熱層を形成することにより電池の安全性確保に寄与する点が特長で、主に車載用途で採用されています。さらに、他社のセラミックセパレータと比較して安全性(耐熱性)に優れ、EV1台あたりキログラム単位での軽量化を実現できるため、顧客から高い評価を得ています。
住友化学は、「環境・エネルギー」分野を次世代事業開発における重点の一つと位置付けています。効率的なエネルギー利用を支える電池関連部材については、セパレータおよび正極材料の革新的な技術開発および事業の強化を引き続き進めてまいります。