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AI制御で最大50%の基地局電力使用量を削減

KDDI株式会社

<基地局AI制御と基地局液体冷却の導入イメージ>

<Nokia AVA Energy Efficiencyの仕組み>

<基地局冷却技術の仕組み>

概要

 KDDI株式会社とノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社は携帯電話基地局の電力使用を抑えることでCO₂排出量の削減を目指す実証試験 (以下 本実証試験) の実施に合意しました。本実証試験では、ノキアの基地局AI制御技術と基地局液体冷却技術の2つの技術を日本で初めて商用の携帯電話基地局へ導入します。

 基地局AI制御技術では基地局ごとのトラフィック量変化を分析し動的に電波を停波・発射することで電力使用量の最大50%削減、基地局液体冷却技術では基地局設備が収容されている室内にある空調の電力使用量の70%以上削減を目指します。

 

説明

本実証試験の概要

 ノキアが提供する2つの技術をKDDIの商用の基地局に日本で初めて導入し、お客さまの体感品質を維持しつつ、電力使用量削減の効果を検証します。

1. 基地局AI制御技術 (Nokia AVA Energy Efficiency)

 通信事業者のノウハウと、AIによる基地局の電波制御を組み合わせることで、お客さまの体感品質を維持したまま基地局の電力使用量を削減します。AIで基地局ごとの季節変動などによるトラフィック量の変化を分析し、適切な時間帯やトラフィック量を判断して動的に電波を停波・発射します。KDDIの検証環境におけるノキアとの共同検証の結果、トラフィック量が少ない環境では、平均で最大20%、基地局単位では時間帯によって最大50%の電力使用量を削減可能であることを確認しています。

 また、基地局の開発ベンダーや通信方式にかかわらず導入が可能であり、将来的にKDDIの多くの基地局への導入も可能です。

2. 基地局液体冷却技術 (ノキア液体冷却方式AirScaleベースバンドソリューション)

 従来の空冷方式より冷却効率の高い液体冷媒で冷却を行う基地局液体冷却機能を導入し、基地局設備が収容されている室内の冷却に使用する空調の電力使用量を削減します。基地局設備の発熱量と空調設備の性能数値を考慮した推定では70%以上の電力使用量の削減が見込まれます。

 また、液体冷却装置は基本的にメンテナンス不要かつ無音のため、さまざまな場所への展開が容易です。

  

連携先

ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社

  

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