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新たな緑のリサイクル バイオマスガス化発電への取り組み

鉄建建設株式会社

図-1 ガス化プラント システムフロー

図-2 バイオマスガス化プラント

概要

 当社では高速道路の維持管理にて発生する剪定枝、刈草などの緑の新たなリサイクルシステムとして、熱分解により発生させたガスをエネルギーとして活用するバイオマスガス発電システムを開発している。
(※平成28年4月より東北自動車道那須高原サービスエリアに送電中。)

 バイオマスガス化発電のシステムフローは乾燥機でチップ化したバイオマスを乾燥させた後、熱分解炉で加熱・蒸し焼きにして熱分解ガスと炭化物に分解する。この熱分解ガスに含まれるタールや微粉状のすすに洗浄循環水を吹き付けてガスを精製させる。最終精製された熱分解ガスを発電機に送り、補助燃料(A重油)を混ぜて発電を行うものである。

  

説明

・ガス化方式

 ガス化プラントは、チップ化したバイオマスを乾燥させ、キルン炉にて加熱することで可燃ガスを抽出する。発生したガスを洗浄しエンジン発電機により発電および加熱炉燃料とするものである。ガスを取り出されたバイオマスは残渣として回収するものである(図-1,2)。

 タール発生量を抑制するための熱分解温度を自動的に制御するシステムを開発することで (特願2016 194006)、バイオマス化発電では、既存技術では使用困難であり廃棄されていた「含水率が高く、草が混入した材料」でも使用可能となった。

 バイオマスガス化発電プラントから創出したエネルギーは、電気のみならず、熱エネルギーとしても活用可能である。

 また、熱分解により生じる残渣は植物性廃棄物の体積を1/20まで滅容(重量では1/10)するため、廃棄物処理量も削減可能である。

連携先

東日本高速道路㈱

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