バーチャルパワープラント（VPP）リソースとして活用できるV2X対応充放電装置の普及拡大

株式会社椿本チエイン

概要

　「eLINK」はEVの大容量バッテリーから取り出した電力と電力網を双方向につなぎ、電力系統への給電（連系）やEVへの充電をスマートに制御できる事業者向けV2X対応充放電装置です。

　電力を制御するエネルギーマネジメントシステム（EMS）との通信機能を充実、EMSの指令に対し「高速」・「高精度」に動作します。太陽光発電や蓄電池と連携し、EVへ余剰電力を充電することで、自然エネルギーの有効活用、CO₂削減に寄与します。電力を制御するエネルギーマネジメントシステム（EMS）との通信機能を充実、EMSの指令に対し「高速」・「高精度」に動作します。太陽光発電や蓄電池と連携し、EVへ余剰電力を充電することで、自然エネルギーの有効活用、CO₂削減に寄与します。

　停電時の非常用電源（BCP）用途に加えて、eLINKをVPP（仮想発電所）リソースとして電力調整に活用いただくことで、次世代エネルギー・社会システム構築に貢献することを目指します。

説明

①EVを社会インフラとして電力需給調整に活用する

　eLINKはEVの直流電力を交流電力に変換し、建物や電力系統に電力を給電することが出来ます。再生可能エネルギーの普及に伴い、電力の需要と供給のバランスが崩れることが想定され、その解決手段としての需給調整力の確保や、それにかかるコスト低減が課題となっています。

　その解決策として、EVの大容量バッテリーを活用したV2Gによる需給調整力の強化を進めています。eLINKはEMSなどの上位装置からの指令に対し、高速・高精度に応動できるため、1次調整力と呼ばれる短時間での需給調整にも対応できます。

　上位装置との通信プロトコルについては、ECHONETLite、ModbusTCP、BACnetなどに対応し、様々なシステムとの連係が可能です。また、簡易的な調整方法として、指定した時刻に設定した運転モードで運転を開始する予約運転モードや、eLINK単体で負荷状況を判断し出力を調整するモードなど運用しやすい機能を充実させています。

②非常用電源（BCP）としての活用

　平常時のピークカット・ピークシフトとしての活用だけではなく、停電時には、EVを電源にして避難所や情報拠点の電気機器が使えます。太陽光発電との連携により、余剰電力を自動でEVに充電させるなど、長時間の運用に対応できる機能を備えています。

　V2X対応充放電装置「eLINK」を普及させることで、自然エネルギーの普及や有効活用に貢献し、CO₂削減に寄与します。