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NAS電池・大容量蓄電システムによる自然エネルギーの安定化

日本ガイシ株式会社

概要

 独自の高度なセラミック技術により、メガワット級の電力貯蔵を世界で初めて実用化した「NAS電池」。大容量、高エネルギー密度、長寿命を特長とし、鉛電池の約3分の1のコンパクトサイズで、長時間にわたる高出力の電力供給が可能です。太陽光・風力発電の秒オーダーの急速な変動にも遅れなく応答できます。

 気象に左右されるため不安定な風力発電や太陽光発電では、いったんNAS電池に充電してから放電することで出力を安定化できるため、再生可能エネルギーの普及やマイクログリッド(地産地消)の構築に役立つ蓄電池として注目を集めています。

 現在、世界で約600MW/4,200MWh(国内430MW/3,000MWh)の導入量、200ヵ所以上の稼働実績を誇るNAS電池は、大容量蓄電池のパイオニアとして、新たなエネルギーソリューションに貢献し続けていきます。

 

説明

 太陽光発電や風力発電など自然条件により出力が変動する再エネ電源は、天候による出力変動が大きく、電力系統の電圧や周波数の変動や需給バランスに影響します。このため再生エネルギー電源の導入拡大には、電力システム全体として再エネ電源の出力変化に応じる調整力の確保が必要になります。この解決策の一つとして蓄電池が注目されています。蓄電池との組合せにより再エネ電源の変動を緩和したり、一時的に発生する系統混雑を蓄電池への充電により、再生エネ電源の出力抑制せずに解消することができます。

 需要側では、再生エネルギー電源の発電供給に合わせて需要側の電気の使用量をコントロールし、需給バランスを保つ方法があります。需要側にあるエネルギー設備(再エネ発電設備、蓄電池、 電気自動車等)を統合的に制御し、あたかも一つの仮想発電所(VPP:Virtual Power Plant)のように機能させ、再生エネルギー電源の出力増加に合わせて需要を調整することで再生エネルギー電源の出力抑制を行わず発電した電気を有効に活用できます。

 このような発電側と需要側の分野で蓄電池による総合的なインフラ安定化技術を確立し、再生エネルギーの導入拡大に貢献します。

 

補足情報

日本ガイシ株式会社の環境の取組み

https://www.ngk.co.jp/sustainability/environment/index.html

日本ガイシ株式会社の製品による環境社会貢献

https://www.ngk.co.jp/sustainability/environment/effort01.html

NAS電池の紹介

https://www.ngk.co.jp/product/nas/index.html

 

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