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高効率火力電源および再生可能エネルギー電源の開発

株式会社JERA

概要

将来的な脱炭素社会の実現とそれまでの移行期間における安価・安定的な電力供給の実現に向けて、当社が掲げる「環境方針」および「環境目標」[1]に沿って、国内外における高効率火力電源および再生可能エネルギー電源の開発をグローバルに継続・強化していく。
高効率火力電源と再生可能エネルギー電源の双方の開発に取り組むことで、特に国内発電事業においては、2030年、2050年およびその将来における日本の温室効果ガス削減目標とこのためのエネルギーミックス、すなわち3Eの高度達成への貢献を果たす。

説明

高効率火力電源の開発
国内においては、既存の火力発電所のインフラを活用しつつ、リプレースにより最新鋭の高効率機の導入を進めることで、競争力の強化とCO2をはじめとする環境負荷の低減の両立を実現していく。
現在は5地点において合計731万kWの開発計画が進行中である。

また、電源開発のみでなく、発電効率の向上等を目的として改良工事にも取り組んでおり、2016年から順次実施してきた富津火力発電所1・2号系列のガスタービン等取替工事は2019年に完了し、年間のCO2排出量を約66万t削減できる見込みである[2]。
なお、海外においても、世界各国で多彩なプロジェクトに取り組んでおり、成熟国における自由競争下の電力事業から、新興国における燃料供給から発電所の建設・運営に至る一体的な開発まで、各国・地域のニーズに合った発電資産の開発・運営を行っている。

再エネ電源の開発
再生可能エネルギーを、今後のコア事業の一つと位置付け、自社の強みである大規模開発能力を活かせる洋上風力発電を中心に展開していく。
2020年には、台湾における洋上風力発電事業として、先行するフォルモサ1・2プロジェクトに続いて「フォルモサ3」の事業権益を取得した[3]。
アジアにおける洋上風力発電は発展途上であり、先行市場である台湾において、ステージの異なる複数のプロジェクトへの事業参画を通じて開発初期から運転開始後の安定操業までの建設およびO&Mに関する一連の知見を吸収することにより、国内を含めた洋上風力発電事業のさらなる展開に活かしていく。

補足情報

[1] 既存火力発電事業等の統合を反映した事業計画等について(page 27~28)
https://www.jera.co.jp/system/files/private/Information/20190402_J1.pdf

[2] 富津火力発電所1号系列および2号系列のガスタービン等の取替工事の完了について
https://www.jera.co.jp/information/20190809_381

[3] 台湾彰化県における洋上風力発電事業「フォルモサ3」への参画について
https://www.jera.co.jp/information/20200309_470

[4] 事業紹介-主な参画案件
https://www.jera.co.jp/business/projects

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