COURSE50プロジェクト
一般社団法人日本鉄鋼連盟
概要
日本鉄鋼業は、たゆまぬ省エネ努力により生産工程で世界最高水準のエネルギー効率を達成し、そのことを通じて、地球温暖化対策としてのCO2削減に貢献してきた。
今後、地球規模での更なるCO2削減が望まれているが、そのためには技術開発が鍵であり、長期的には、革新的技術による抜本的な対策が不可欠であると考えられる。
2007年5月、安倍晋三首相 (当時)により発表された「美しい星50(Cool Earth50)」においても、「省エネなどの技術を活かし、環境保全と経済発展を両立させること」が提言され、それを達成するための「革新的技術開発」の1つとして「革新的製鉄プロセス技術開発(COURSE50)」が位置づけられた。
技術開発のPhase1(2008~2017年度)に引き続き、Phase2(2018~2025年度)を、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託研究開発プロジェクト「環境調和型プロセス技術の開発」として取り組んでおり、2030年頃までに実用化し、2050年までの普及を目指す。
説明
日本鉄鋼業は、たゆまぬ省エネ努力により生産工程で世界最高水準のエネルギー効率を達成し、そのことを通じて、地球温暖化対策としてのCO2削減に貢献してきた。
今後、地球規模での更なるCO2削減が望まれているが、そのためには技術開発が鍵であり、長期的には、革新的技術による抜本的な対策が不可欠であると考えられる。
2007年5月、安倍晋三首相 (当時)により発表された「美しい星50(Cool Earth50)」においても、「省エネなどの技術を活かし、環境保全と経済発展を両立させること」が提言され、それを達成するための「革新的技術開発」の1つとして「革新的製鉄プロセス技術開発(COURSE50)」が位置づけられた。
Course50プロジェクトでは高炉一貫製鉄所の既存インフラを最大限活用することを前提に、高炉から排出されるCO2を削減する技術、高炉の排ガスからCO2を高効率で分離回収する技術を開発し、約30%のCO2を削減することを目標とした。
具体的には、高炉から排出されるCO2ガスを減らすために、コークス炉ガスなどの水素含有還元材を高炉プロセスに活用して、水素還元量を増加させる。
また、CO2を高効率で分離回収するために、物理吸着や化学吸収に必要なエネルギーを低減させる。特にCO2ガスの分離回収に必要なエネルギーは製鉄所内で未利用である排熱を活用する。
技術開発のPhase1(2008~2017年度)に引き続き、Phase2(2018~2025年度)を、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託研究開発プロジェクト「環境調和型プロセス技術の開発」として取り組んでおり、2030年頃までに実用化し、2050年までの普及を目指す。
連携先
株式会社神戸製鋼所
JFEスチール株式会社
日本製鉄株式会社
日鉄エンジニアリング株式会社
補足情報
Course50 : CO2 Ultimate Reduction System for Cool Earth 50.
https://www.jisf.or.jp/course50/outline/