「N3 エヌキューブ」によるネット・ゼロカーボン社会の実現
NTN株式会社
概要
当社が開発した「N3 エヌキューブ」は、温室効果ガスを全く排出しない、風、水、光のクリーンエネルギーで発電し、その電力を蓄電するコンテナ収納移動型独立電源です。「N3 エヌキューブ」を、日本を始め世界各地に設置することにより、ネット・ゼロカーボンとレジリエンス強化に貢献します。従来型の大型発電所と送電設備の設置が困難な海外の未電化地域に、「N3 エヌキューブ」を導入し、「N3 エヌキューブ」を核とするローカルグリッドを構築することで、その地域の生活水準向上と経済発展にも貢献します。
説明
当社が開発した「N3 エヌキューブ」は、静粛性に優れた垂直軸型の風車、水路に置くだけで発電が可能な水車、太陽光パネルの各発電装置と蓄電池をコンテナに収納した独立電源です。風、水、光のクリーンなエネルギーで発電するので、燃料の補給が不要で、かつ温室効果ガスを一切排出しません。「N3 エヌキューブ」は、貨物輸送用コンテナを採用し、トラックによる陸路輸送、船舶による海上輸送に加え、空路輸送など、様々な需要地への輸送環境に応じて届けることが可能です。需要地に到着後、各発電装置を展開し、短時間で発電・給電を開始することが可能です。
アフリカ、南米、アジア、大洋州地域の諸国は、自国民の生活向上と経済発展の一環として電化率の向上を推進しています。大型の発電所と送電網による従来型の電化策は、人口密度が低く、かつ広大な土地を網羅することは経済的に非効率です。近年、その代替策として独立電源を用いたミニグリッドが注目されています。
「N3 エヌキューブ」によるクリーンエネルギーでミニグリッド網を構築することにより、従来型の送電網に対してより低コストでネット・ゼロカーボン実現はもとより、未電化地域のレジリエンス強化、生活水準向上と経済発展にも寄与します。
1. 本チャレンジの到達目標
海外未電化地域に「N3 エヌキューブ」を展開し電化率向上と地域レジリエンス強化に貢献する
2. 本チャレンジの実現に向けて克服すべき課題
需要地に応じたビジネスモデル対応、アフターサービスの協業体制構築及びネットワークの構築
3. 具体的アクション
商社との協業、独立電源を活用した製品(例:水ろ過装置等)等との協業
4.本チャレンジが実現した場合の効果
・ 各国政府が設定する電化率目標値の早期実現
・「N3 エヌキューブ」累計販売台数 10万台(2050年)
・「N3 エヌキューブ」導入によるCO2削減量 110万ton *注1
(注1:代表地点による推定値)