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車載用リチウムイオン電池(LiB)のリサイクル技術の開発を通じたLiB用金属資源の確保と電気自動車の普及加速への貢献

JX金属株式会社

Bench-scale equipment for Development of recycling technology

Cobalt sulfate(Liquids) for Development of recycling technology

Cobalt sulfate(Salts) for Development of recycling technology

概要

世界的な環境意識の高まりを背景とした電気自動車などの環境車の急速な普及、これに伴うリチウムイオン電池(LiB)用金属資源の需要拡大、将来的な使用済みLiBの大量発生を踏まえ、車載用LiBのリサイクル技術を開発することで、同LiB用金属資源の確保と電気自動車の普及加速に貢献する。

説明

・当社は、2010年より他社に先駆け、敦賀工場(福井県敦賀市)において、民生用LiBのリサイクル実証試験を国内最大規模で行っており、廃正極材ではなく廃電池そのものからでもレアメタルを回収できる技術を有している。

・2020年2月、次のステップとして、上記技術を基に、車載用LiBにフォーカスしたクローズドループ・リサイクルの技術開発を進めるべく、日立事業所(茨城県日立市)にベンチスケール設備(連続小型試験装置)を建設し、稼働を開始した(この設備では、自動車メーカーや電池メーカー各社からご提供いただいた原料を元にリサイクルサンプル品を生産し、適切なコストで処理が可能な量産プロセスを確立することを目的としており、液、塩、メタルなど、さまざまな形状の作り込みができる自由度の高い設計となっている点が特徴で、コバルト、ニッケル、リチウムを金属ごとに分離し、電池グレードの品質で回収することが可能である)。

・今後、上記ベンチスケール試験を経て、実用化実証試験、車載用LiBリサイクルの事業化を実現することで、LiB用金属資源の確保と電気自動車の普及加速に貢献したい。

<スケジュール>
2020‐2023 ベンチスケール試験
2024‐2030 実用化実証試験
2030‐2050 事業化によるリサイクル促進

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