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LNGを燃料とする次世代型環境対応自動車船建造及びLNG燃料供給事業開始

川崎汽船株式会社

LNG 燃料鉱石運搬船イメージ

LNG 燃料供給船イメージ図(川崎重工業株式会社提供)

Ship to Ship方式イメージ図(左:LNG燃料供給船 | 右:LNG燃料船)

概要

当社では環境負荷を低減した次世代型自動車船として、今治造船株式会社にLNG(液化天然ガス)*を燃料とする自動車専用船を発注し、2020 年秋頃の竣工を目指して建造を開始した。
一方、国内初となるLNG燃料供給事業を当社を含め4社で稼働予定とし、さらにシンガポールでは、パートナーとの提携により、同国初のLNG燃料供給サービスに参画。低炭素化・低環境負荷に向けたLNG燃料供給網という新たなインフラ整備の一翼を担って行く。
尚、当社では株式会社名村造船所と共同で、LNG を燃料とする鉱石運搬船の基本承認(AIP;Approval in Principle)も取得した。

*LNG:従来の船舶燃料である重油に比べCO2(二酸化炭素)の排出を25~30%程度抑え、大気汚染の原因となるSOx(硫黄酸化物)の排出は100%、NOx(窒素酸化物)の排出は80~90%程度少い低環境負荷エネルギー。重油に代る有力な代替燃料として注目される。

説明

当社では昨今の環境意識の高まりをふまえ、LNGを燃料とする船の実船化に向けた構想を本格化し、環境省及び国土交通省の連携事業である「代替燃料活用による船舶からのCO2 排出削減対策モデル事業」の支援も得て、具体化に至った。

当社は2015 年に環境に関わる長期指針『“K”LINE 環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~』を策定し、事業活動により生じるあらゆる環境負荷を最小化することを目指しており、今回のLNG燃料船は、同ビジョンにおいて掲げた「CO2 排出量の半減」、「燃料の過半を新エネルギーに」という目標の達成に向けた取組の一環である次世代型環境対応自動車船となる。

当社はLNG 燃料自動車専用船の建造により、国内外のお客様からの多種多様な輸送ニーズに積極的に応えるとともに、環境対応の必要性の高まりにも対応しつつ、安全かつ高品質な輸送により、持続的に社会に貢献して行く。

尚、LNG燃料船の普及には、港湾でのLNG燃料供給インフラの整備がネックとなるが、当社のほか株式会社JERA、豊田通商株式会社および日本郵船株式会社(以下「4社」)は、LNG燃料供給船から大型船舶に対して「Ship to Ship」方式*により燃料供給を行う事業の開始を決定。4社が出資する合弁会社セントラルLNGシッピング株式会社は、LNG燃料供給船1隻の造船契約を川崎重工業株式会社と締結。2020年後半に中部地区で国内発のLNG燃料供給船として稼動開始を予定する。

また、当社とFueLNG Pte Ltd社(本社:シンガポール、以下「FueLNG 社」)は、FueLNG 社が保有・運航する7,500 ㎥型LNG 燃料供給船の船舶管理契約を締結し、2020年後半よりシンガポール初のLNG 燃料供給船サービスにも参画予定。

さらに当社では、株式会社名村造船所との共同研究により、欧州の船級協会であるDNV GL(本部 ノルウェー)よりLNG を燃料とする鉱石運搬船の基本承認(AIP;Approval in Principle)を取得した。

LNG燃料のCO2排出削減率は25-30%程度だが、各種省エネ装置や風力等の併用により、さらに大幅な削減も可能となる。

*Ship to Ship 方式
岸壁・桟橋に係留中、も しくは錨泊中の LNG 燃料船に LNG 燃料供給船が接舷 (横付け) して
直截 LNG 燃料 を供給 する方法 。岸壁に固定された設備と比べ、より汎用性が高く広いエリアをカバーできる。

連携先

・環境省及び国土交通省
・株式会社JERA、豊田通商株式会社および日本郵船株式会社
・FueLNG Pte Ltd社
・株式会社名村造船所

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