EN

地熱発電事業拡大

三菱マテリアル株式会社

概要

現在操業中の地熱発電所の安定操業を永続的に維持していくとともに、現在建設中及び調査準備中の地域において新規地熱発電所を順次立上げ、温室効果ガスの削減に貢献します。
発電所建設に当たっては、現在当社グループが保有する資源探査技術、資源開発技術、プラントエンジニアリング技術、操業管理技術をブラッシュアップし、より低コストで効率的な地熱発電所を目指します。

説明

地熱発電は、ライフサイクルCO2排出量が再生可能エネルギーの中でも水力発電と同様に極めて少なく、世界でも有数の資源量を有する国産エネルギーであり、かつ天候に左右されない安定電源であるという特徴を持っています。
当社は、1974年に国内で3番目の地熱発電所である大沼地熱発電所(秋田県鹿角市、9.5MW)の運転を開始し、1995年に東北電力澄川地熱発電所(秋田県鹿角市、50MW)への蒸気供給事業を三菱ガス化学㈱と共同で開始しました。また、2019年5月には、電源開発㈱、三菱ガス化学㈱が共同出資する湯沢地熱㈱が、山葵沢地熱発電所(秋田県湯沢市、46.2MW)の運転を開始しました。さらに、2019年8月に三菱ガス化学㈱、電源開発㈱が共同出資する安比地熱㈱が、安比地熱発電所(岩手県八幡平市、14.9MW)の建設に着手し、2024年に運転を開始する予定です。各発電所とも豪雪地帯に位置しており、特に安比地熱発電所は、国内で最も標高が高く4mを超える積雪が予想されるため、建設・操業とも極めてチャレンジングとなります。
地熱発電は、地下から蒸気や熱水を取り出して発電する方法であるため、地下資源の探査・開発技術が成功のカギを握ります。当社は、鉱山開発で長年培った地下資源探査・開発技術をブラッシュアップし、東北地方を中心に日本全国で新規地域の地熱調査を進めて有望な地熱資源を発掘し、順次地熱発電所を立ち上げていくことを計画しています。すでに複数の地域で予備的調査を行っており、準備が整ったところから順次坑井掘削を伴う本格的な調査を開始する予定です。

この会社の他の事例

次世代自動車に必須となる要素技術開発

三菱マテリアル株式会社

> 詳細を見る

類似事例

2050年ゼロエミッションを目指して

日本航空株式会社

> 詳細を見る

48Vハイブリッド車向けエンジン出力軸直結型ISGシステム

三菱電機株式会社

> 詳細を見る

CCS実現に向けた取り組み

日揮ホールディングス株式会社

> 詳細を見る

CO2回収に適した次世代火力発電(酸素吹IGCC)の実現

電源開発株式会社

> 詳細を見る

CO2排出ゼロ飲料・酒類製造に向けた再生可能エネルギー導入

サントリーホールディングス株式会社

> 詳細を見る