EN

マルチソリューションによる低炭素化推進

マツダ株式会社

概要

マツダは各地域における自動車のパワーソースの適性やエネルギー事情、電力の発電構成などを踏まえた、適材適所の対応が可能となるマルチソリューションを提供できるよう開発を進めている。これを実現するために、内燃機関の理想を追求し続けつつも、最適な制御技術や効率的な電動化技術を組み合わせ、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車などを商品化する「ビルディングブロック戦略」を採用している。

説明

● チャレンジにおける到達目標
Well-to-Wheel視点での企業平均CO2排出量を、2010年比で2050年までに90%削減することを視野に、2030年までに50%削減を目指す。

● チャレンジ実現に向けて克服すべき課題
A) クルマの基本性能となるベース技術の進化
内燃機関は、今後もグローバル市場における自動車の主要な動力技術であり続けるとの予測に基づき、その理想追求はCO2削減において重要である。内燃機関のエネルギー効率改善にはさらなる進化の余地があり、制御因子を理想状態に近づける技術革新の取り組みが必要である。また、動力源のみならず燃費改善のためには、トランスミッションの効率や車両の軽量化、空力特性などの改善といったさまざまなベース技術を進化させる必要がある。

B) 適材適所の対応を可能とする電動化技術の開発
クリーン発電で電力をまかなえる地域や、大気汚染抑制の規制がある地域に対しては、電気自動車などの電気駆動技術が最適な解決策と考えている。これをLCAの視点で最適に環境負荷低減を実現する適材適所の技術開発が課題である。

C) 次世代液体燃料の普及拡大
内燃機関を搭載した移動体のエネルギー源については、将来においても液体燃料が、効率的かつ実用的な手段である。内燃機関におけるWell-to-WheelでのCO2削減には、化石燃料の代替となる藻類バイオ液体燃料をはじめとする再生可能な次世代液体燃料の普及拡大も必要である。

● 具体的なアクション
A) クルマの基本性能となるベース技術の進化
マツダは現在ガソリンエンジン「SKYACTIV G」、ディーゼルエンジン「SKYACTIV D」、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの特長を融合した「SKYACTIV X」の3種類の内燃機関を展開している。これらに対して、熱効率を支配する制御因子に対してさらなる研究・開発を進め、燃費効率を進化させる。また動力以外にも、例えば車両の軽量化では、高張力鋼鈑の使用拡大、アルミ材への置き換えなどで燃費改善に努める。

B) 適材適所の対応を可能とする電動化技術の開発
マツダ独自の小型・軽量で静粛性に優れたロータリーエンジン(RE)を組み合わせ、バッテリーの残量が少なくなると発電し航続距離を延ばす新開発のREレンジエクステンダーを搭載したモデルの開発を進める。この技術は、ジェネレーターやバッテリー、燃料タンクの組み合わせを変えることで、プラグインハイブリッド、シリーズハイブリッドなどを共通のパッケージングで提供することを可能とし、LCAの視点で最適に環境負荷低減を実現する仕様を適材適所に展開できる。

C) 次世代液体燃料の普及拡大
微細藻類から生成されるバイオ燃料など再生可能液体燃料の普及に向け、産学官連携・企業間連携などを積極的に進める。例えば、広島大学とは微細藻類から再生可能なバイオ液体燃料を創生する研究を、またユーグレナ社が推進する国産バイオ燃料計画と連携し、カーボンニュートラルな次世代バイオ燃料の普及拡大に向けたさまざまな研究を進める。

● チャレンジが実現した場合の定量的な効果
Well-to-Wheel視点での自動車の使用による企業平均CO2排出量を、2010年比で2050年までに90%削減することを視野に、2030年までに50%削減を目指す。

補足情報

マツダサステナビリティレポート2019
https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/csr/download/2019/2019_all.pdf

類似事例

2050年ゼロエミッションを目指して

日本航空株式会社

> 詳細を見る

48Vハイブリッド車向けエンジン出力軸直結型ISGシステム

三菱電機株式会社

> 詳細を見る

CCS実現に向けた取り組み

日揮ホールディングス株式会社

> 詳細を見る

CO2回収に適した次世代火力発電(酸素吹IGCC)の実現

電源開発株式会社

> 詳細を見る

CO2排出ゼロ飲料・酒類製造に向けた再生可能エネルギー導入

サントリーホールディングス株式会社

> 詳細を見る