植物油脂の精製工程における熱回収
不二製油グループ本社株式会社
概要
現在、弊社では植物油脂の精製を行っています。植物油脂を200~300度まで加熱する昇温工程、精製工程、60度程度まで冷却する冷却工程、と大きく3つに工程に分けられます。精製工程前後の昇温と冷却工程において効率的な熱回収を行うことで、昇温での加熱媒体として使用している蒸気使用量を低減することにより、CO2排出量の削減を図る。
説明
① チャレンジにおける到達目標
CO2排出量を削減する。投資に対する効果を検証し、日本国内グループ会社での導入推進を図る。国内で問題なく成功すれば、海外グループ会社への横展開も検討する。
また、このような熱回収の考え方を精製工程以外での設備へも横展開する。
② チャレンジ実現に向けての取り組み
精製設備は連続とバッチ作業が組み合わさっており、また、各系列において、設備の細かい仕様が異なるので、設備毎での詳細検討が必要である。先ずは設備毎のヒートバランスを作成し、効率の高い熱回収ができるかどうかを判断する。その後、詳細検討を行い、設備投資の可否を判断する。また技術的に問題がないとしても、投資額に対する効果が得られるかどうかが課題の一つであると考えている。補助金等の利用も積極的に考えたい。