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再生可能エネルギー・分散型電源の普及促進に向けた国際標準化の推進

一般社団法人日本電機工業会

概要

電機産業は、世界的には発電設備への低炭素・脱炭素への要求、わが国においては人口減少・過疎化、電力レジリエンスの強化、経年設備の更新等の様々な社会的課題の解決、エネルギー基本計画に基づく、電源のベストミックスに向けた再生可能エネルギー主力電源化等への貢献が求められている。
このような中、一般社団法人日本電機工業会(JEMA)では、再生可能エネルギー・分散型電源の
普及促進に向けて、安定且つ効率良く活用するためのプラットフォーム構築に関する以下の活動を積極的に推進する。
(1) 再生可能エネルギー設備の信頼性を確保する国際標準化・国内規格整備の推進
(2) 系統連携要件、試験方法等国際標準化の推進
(3) 分散型エネルギーマネジメントシステム(DERMS*)と連携するHEMS国際標準化の推進
* DERMS:Distributed Energy Resources Management Systems

説明

再生可能エネルギー・分散型電源の普及促進に向けた国際標準化の推進

(1) 再生可能エネルギー設備の信頼性を確保する国際標準化・国内規格整備の推進
IEC各TC(IEC/TC82太陽光発電システム[議長:日本]、IEC/TC88風力発電システム、IEC/TC105燃料電池 等)の国内審議団体として;
・ 太陽光発電システムの安全性や信頼性向上に資する国際規格への日本意見反映に加え、建材一体型や車載用等新規市場創出に繋がる国際規格を、試験/認証機関と協力し日本主導で開発(国内JIS規格整備[各種規定・基準の策定・見直し]を推進)
・ 洋上及び陸上風力発電システムの国際規格開発・整備に、日本の環境(気象・設置条件)にも合致させる要件等を反映すると同時に、JIS規格化も推進

(2) 系統連系要件、試験方法国際標準化の推進
・ 系統連系課題を解決する次世代型PCS(スマートインバータ)の系統連系要件、及びその試験方法の国際標準化を推進(IEC/TC8電力系統、TC82太陽光発電システム等との連携)

(3) 分散型エネルギーマネジメントシステム(DERMS)と連携するHEMS国際標準化の推進
JEMAは、DER*を遠隔・統合制御することで電力の需給調整等多様なサービスを実現するERAB**普及の政府方針と連携し、資源エネ庁ERAB検討会ECHONET Lite WGの議論等も踏まえ、重点機器(スマートメータ、太陽光発電、蓄電池等)を中心にHEMSの課題検討を実施。
・ 分散型エネルギー資源管理システム(DERMS)のユースケース、技術仕様検討を推進(新サービス実現に向けたルール[システム規格/基準認証]作り)
・ HEMS関連のIEC各TC/JTC1を中心に、KNX、SunSpec等の関連規格化団体等とも連携し、将来的に国際標準化を推進

DER:Distributed Energy Resource分散型エネルギーリソース
ERAB:Energy Resource Aggregation Businessエネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス

連携先

産総研、NEDO、JWPA(日本風力発電協会)、JPEA(太陽光発電協会)、各認証/試験機関、資源エネ庁ERAB検討会 他

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