エコガラスS・エコガラスの普及促進
板硝子協会
概要
エコガラスS及びエコガラスは、国内住宅で広く普及している単板及び一般複層ガラスに比べ、開口部の遮熱、断熱性能が高く、住宅など建築物の空調負荷を低減することにより、地球温暖化ガス排出量の削減効果が期待できる。
このことは、製品ライフサイクルでの環境負荷の観点においても同様であり、多くの新築住宅で採用されている。
一方、国内既存住宅へのエコガラスS及びエコガラスの普及は、未だ少数に留まっていると想定している。
説明
弊協会は2006年4月に省エネ効果の高いLow-E複層ガラスを「エコガラス」という共通呼称を設定し、普及促進を図る活動を開始した。更に、2019年6月より高性能Low-E複層ガラスを「エコガラスS」として商標制定し、高性能Low-E複層ガラスの普及を図る活動を開始した。
2018年度の国内新築住宅におけるエコガラス普及率は、弊協会調べでは、戸建て81.8%、共同住宅25.9%の実績で、新築住宅分野では、普及に一定の成果を得ていると考える一方で、国内既存住宅への普及は未だ少数に留まっていると想定している。
平成19年に弊協会が行った試算では、国内住宅の窓全てをエコガラスに交換した場合、1年あたり約1700万トンものCO2排出量の削減が可能との結果がある。
そこで、チャレンジ・ゼロでは、国内既存住宅への普及向上を目指す。(但し、定量的な数値把握は困難なため、定量的な目標は設定しない。)
国内既存住宅へのエコガラスS及びエコガラスの普及促進には、法整備、補助金設定が不可欠で、国内企業、関係団体のみでの取組みには限界がある。
国、自治体への経済界全体での強力なロビー活動が必要と考えている。