Hondaの電動化、燃料電池への取り組み
本田技研工業株式会社
概要
Honda は、人々の移動と暮らしの拡がりを提供し続ける、存在を期待される企業であり続けることを目標に、Hondaの電動化技術で新たな社会構造を創造し、電動車の普及を実現することでカーボンフリー社会を作っていきたいと考えています。
Hondaは、2輪、4輪、マリーン、パワープロダクツ等の幅広い技術開発に取り組んでおり、今後は長距離車に適したHEV, EV, FCV、都市ユースに適したコミュータEV、近距離移動に適した電動車を組み合わせ、自由でカーボンフリーな移動をお客様に提供することにチャレンジすることで世界の温暖化対策に貢献してまいります。
説明
二輪電動化の取り組み
・地球環境に配慮した企業活動が求められる中、2018年より電動二輪車「PCX ELECTRIC」のリース販売を開始。また法人向けに2019年には電動二輪車「BENLY e:(ベンリー イー)」を発表。これらは動力用電源には簡便なバッテリー交換が可能な、着脱式バッテリー「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」を2個使用。充電時の待ち時間がなく、集配等業務への利便性に配慮しています。
・また、2017年より日本郵便株式会社とHondaは郵便事業における協業を進めてきましたが、その成果として2020年1月に、郵便配達業務で使用する電動二輪車として「BENLY e:」の導入に合意。まずは東京都をはじめとした首都圏の近距離配達エリアに200台配備され、2020年度末には一部の地方主要都市の郵便局も含め、更に2000台の電動二輪車が、郵便配達業務で使用される予定です。
・電動二輪車においても引き続き、お客様のニーズに沿った商品の提供を着実に進めてまいります。
燃料電池への取り組み
・Hondaは、水素が再生可能なエネルギーキャリアの1つとして重要な役割を担うと考え、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)と並び、究極の環境技術として燃料電池自動車(FCV)の研究・開発を30年以上にわたり取り組んできました。
・一方、水素エネルギーの利用拡大には、現在はコストやインフラ整備など普及に向けた課題がまだまだあり、Honda1社のみでなく業界で広く取り組んでいく必要があります。そうした中、2020年、いすゞ自動車株式会社の大型トラック開発技術とHondaのFC開発技術という長年培ったそれぞれの強みを生かし、FCパワートレインシステムや車両制御などの基礎技術基盤の構築を目指す共同研究契約を締結しました。
・この共同研究を通じて、FCトラックや水素エネルギー活用が物流業界をはじめとした社会全体の産業の発展と水素社会の早期実現に貢献できるよう研究を進めてまいります。
連携先
日本郵便株式会社:郵便配達業務用電動二輪車の導入について
いすゞ自動車株式会社:燃料電池大型トラックの共同研究契約の締結について