顧客を起点とした電力バリューチェーン構築と再生可能エネルギー比率の向上に向けた取組み
三菱商事株式会社
概要
低・脱炭素社会への移行に向けて、電力ソリューショングループでは、再生可能エネルギー等の環境負荷の低い電源とデジタル技術を組み合わせ、電力の安定供給に貢献するだけでなく、需給調整機能など顧客に対して新たな付加価値の提供や、次世代燃料として期待される水素事業への取り組みを通じて、持続可能な社会構築への貢献と企業価値向上に取り組んでいます。
発電事業では、2030年度までに再生可能エネルギー発電容量の2019年度比倍増(3.3GW→6.6GW)を目指し、再生可能エネルギーの開発にシフトしています。
説明
従来の当社電力事業は供給側の発送電事業が中心でしたが、電力トレーディング事業・顧客基盤を持つ小売事業等、需要側への事業展開により、供給側を含めたバリューチェーン全体の事業価値向上に取り組んでいます。各家庭・顧客が日常的に利用する「電気」を通じ、単なる電力販売に留まらない、顧客目線に立った新たなサービスの提供を目指しており、再生可能エネルギーを「つくる(発電)」、天候により変動する電気を「整える(需給調整)」、そして整えた電気と付加価値の高いサービスを「届ける」といった電力バリューチェーンの事業を核として、水事業を含む多様化するユーティリティーニーズに応えるべく、さまざまな取り組みを行っています。
取組み事例としては、2020年3月にオランダ総合エネルギー事業会社であるEneco社を買収しました。Eneco社は、オランダ、ベルギー、ドイツの3ヵ国を中心に、1)再生可能エネルギーを中核とした発電事業、2)電力・ガスのトレーディング事業、3)電力・ガス小売事業、4)地域熱供給事業を展開しており、発電から販売までを一手に担うと共に、強固な顧客基盤と約170万kWの再エネ資産を保有しています。
温室効果ガス排出削減に向けては、太陽光や洋上風力を中心とした再生可能エネルギーへのシフトに取り組んでおり、サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)の一つとして、2030年度までに再生可能エネルギー発電容量を2019年度比で倍増(3.3GW→6.6GW)とすることを目標として定めています。
補足情報
電力ソリューショングループの取り組みについては、当社の広報用ウェブページをご参照下さい。
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/bg/power-solution-group/
サステナビリティウェブサイト/レポート
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/ir/library/esg/