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クリーンエネルギー主体の分散型電源による電力安定供給・最適化

富士電機株式会社

概要

脱炭素社会の実現に向けては、再生可能エネルギー(クリーンエネルギー)主体の分散型電源の普及と、大・中規模需要家側にエネルギー最適利用を可能にする電力マネジメントシステムの普及が不可欠である。
当社は、電力の安定供給と受給バランス最適化の両立を地域単位で推進するために、AIを活用した電力マネジメントシステム(電力の需給管理システム、VPP=バーチャル・パワープラント、DR=デマンドレスポンス制御等)の強化に取り組む。同時に、サプライチェーンでの3R(リデュース・リユース・リサイクル)推進を目的とした環境配慮型設計の強化により、脱炭素社会の実現と循環型社会の実現の両立を目指す。

説明

世界全体での温室効果ガス大幅削減を実現するためには、エネルギー需要に対するクリーンエネルギー(再生可能エネルギー)の比率拡大が不可避である。しかしながら、クリーンエネルギーは一般的に次のような課題を抱えている。
■ 太陽光・風力発電などは気象条件によって発電出力が不安定
■ 発電と需要のバランスが崩れると電力品質が低下
さらに、地域電源としての自家発電の導入や、EV(電気自動車)蓄電池の充電、その活用に対する社会からの期待も高いが、そのマネージメントはより複雑になる。これらの課題解決と期待の実現には、クリーンエネルギーを主体とした分散型電源の普及と電力マネジメントシステムの導入が不可欠である。
当社は、「環境ビジョン2050」を掲げ、「低炭素社会の実現」に加え「循環型社会の実現」を目指して環境活動に取り組んでいる。そこで、本テーマ実現に向けて下記の製品開発及び機能強化と、本分野で遅れていた環境配慮設計の強化に取り組む。
1. 発電と負荷のバランスを制御する電力需給管理システム、消費電力を調整するVPPを核とした電力マネジメントシステム
2. クリーンエネルギー、分散型電源の普及に必要な蓄電池システム・出力安定化装置(PCS)等
3. 製品に使用する原材料、部品の調達から廃棄・リサイクルに至るまでのサプライチェーン全体にわたって、環境負荷低減を目指した製品設計

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