高効率アモルファス変圧器の普及拡大による CO2 排出量の削減
日立金属株式会社
概要
鉄損が極めて小さな Fe 基アモルファス合金を使用した変圧器は、一般的に使用されている珪素鋼板を使用したものに比べ 無負荷損鉄損が約 1/3と小さく、省エネルギーとCO2削減に大きく貢献できる。
しかしながら、アモルファス変圧器は市場に投入されてから30年以上が経過しているにもかかわらず、その製造に際し、一部特別な加工技術 ・ノウハウ が必要なこと、イニシャルコストが上昇すること、 変圧器の省エネ化に関する 規格・規制の整備が十分でないこと 等により 、地域差はあるものの世界普及率は14%に過ぎない(当社試算) 。
これらの課題を解決し、アモルファス変圧器を世界に普及拡大する事で、 持続可能な低炭素社会へ貢献する。
説明
【到達目標 】
アモルファス変圧器の世界普及率30%
【チャレンジに向けての課題】
アモルファス変圧器導入におけるイニシャルコストの低減
評価指標の転換(ランニングを含めた Total Owning Cost 評価へ)
【具体的アクション】
・日本政府提案 CEFIA ワークショップへの参画
・石炭火力発電依存の高い国家政府 、電力・送電会社への アモルファス変圧器 ロビー活動、 変圧器の省エネ化に関する規格の厳格化
・アモルファス変圧器メーカへ ノウハウ提供、技術導入支援
・従来品比 25% 無負荷損削減できる新アモルファス合金のPR
【チャレンジ実現時の効果】(当社試算)
CO2削減効果: 4,665,600tCO2/年 (100 万kW級石炭火力発電所 32 基分に相当)
但し、 CO2 削減係数 0.4kg CO2/kWh とする。