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高効率コージェネレーション導入と自社スマートグリッド整備

イビデン株式会社

概要

当社は1912年の水力発電を祖業とし、以降培った技術を変化させ、現在のセラミック、電子製品へと事業を拡げてきた。そして今、情報化社会の発展に向け、次世代IC パッケージ基板の生産増強を進める中、脱炭素社会の実現に向けた電力インフラの整備に挑戦する。

岐阜県大垣地区の事業場に、発電効率49.5%の高効率ガスエンジンコージェネレーションシステム(計22,500kW) を導入する。さらに各事業場を結ぶ自社送電網を整備し、同一地区のスマートグリッドを構築することで、事業場間の需給状況に合わせ最適な電力供給が行える体制にする。なお、将来的には、カーボンニュートラルのメタンガスの活用も視野に入れる。成果として、以下をめざす。
① 約38%のCO2排出削減
② 約83%の電力需要を低炭素自家発電から供給可能な体制

説明

当社は1912年の水力発電を祖業とし、以降培った技術を変化させ、現在のセラミック、電子製品へと事業を拡げてきた。そして今、情報化社会の発展に向け、次世代IC パッケージ基板の生産増強を進める中、脱炭素社会の実現に向けた電力インフラの整備に挑戦する。

再生可能エネルギーの発電と高効率電力の活用
当社は、創業以来稼働を続ける水力発電施設(計27,900kW、 2015年迄に発電能力更新完了)を所持し、各事業場内にも太陽光発電設備を導入し、再生可能エネルギーを発電している。 また、蒸気需要の高い事業場で、総合効率の高いガスタービンコージェネレーション (4基、計21,900kW(導入済))を活用している。

① 低炭素自家発電能力の増強
さらに、岐阜県大垣地区の事業場に、発電効率49.5%の高効率ガスエンジンコージェネレーションシステムを、既に導入済みの1基を含め合計3基(7,500kW×3基 計22,500kW/2事業場)、順次導入する。ガスエンジン発電は都市ガスを燃料としており、CO2排出係数が電力会社の総合係数と比較して低炭素な電力の活用を進める。将来的には、カーボンニュートラルのメタンガスの活用も視野に入れる。
【めざす成果】 約38%*のCO2排出削減
* ガスエンジン発電のCO2排出係数0.3kgCO2/kWhに対し、電力会社の総合係数0.484kgCO2/kWhを比較

② 自社電力ネットワークの整備
自家発電による発電能力の増加にとどまらず、各事業場を結ぶ自社送電網を整備し、各事業場での自家発電設備を接続することで、同一地区のスマートグリッドを構築する。これにより、自家発電設備で発電された電力を、事業場間の需給状況に合わせて最適に供給できる体制をめざす。
【めざす成果】 約83%の電力需要を低炭素自家発電*から供給可能
* 水力発電、太陽光発電、ガスエンジンおよびガスタービン発電の合計

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