EN

CO2除去空調システム

清水建設株式会社

概要

「CO2除去空調システム」は清水建設が株式会社西部技研と共同研究で開発した技術であり、ビル内に導入する外気(換気空気)からCO2を除去するシステムです。

現在、外気のCO2濃度は地域により異なりますが400~500ppm程度に達しています。
本システムはCO2を除去するデシカントローターを使用することで建物内に導入する空気のCO2濃度を120~200ppmまで低減することが可能な技術です。本システムを導入することにより、換気量を法的最低限にまで低減することができ、空調の負荷を低減することで10~15%の電力消費量を削減することを実現します。さらに本システムでは除湿機能も有しており、快適な室内環境を提供することも可能です。

説明

現在の社会では、工業化・人口増大に伴って発生する大気のCO2濃度の上昇を抑えることが必須であり、同時に快適かつ高い執務効率・居住環境をもつ室内空間が要求されています。清水建設が共同で開発した「CO2除去空調システム」はこれらの要求を同時に実現可能なシステムです。
本システムはCO2除去が可能な高性能デシカントローターを使用してCO2を吸着し、室内に導入する外気のCO2濃度を120~200ppmまで低減することが可能であり、快適な室内空間の提供を実現します。吸着したCO2を回収し、農業ファーム等で再利用することでカーボンリサイクルを構成し、CO2の低減にも貢献します。
さらに、本システムにオプション機能を追加することでVOC(揮発性有機化合物)・大気汚染物質(NOx・SOx)の除去、さらには中性能フィルタによるPM2.5除去も可能となり室内の人々の健康維持・執務環境の向上に確実な貢献を実現します。国内特許登録済みであり、各国の登録に備えたPCT国際特許出願も受理され、世界初の技術だということが証明されています。

「CO2除去空調システム」は東南アジアを中心に適用実績があり、「LEED v4 内装ゴールド」やWELL v1 Interior シルバー」認証を取得している清水建設中国社の新上海オフィスでもその効果が認められています。(LEED:建築や都市の環境性能評価システム・WELL:人間の健康と暮らしに影響を与える機能の性能評価システム)

本システムは建築物の省エネルギーにも効果があります。外気導入量を法定基準の最低限度に固定することが可能となり、換気量を従来の約2/3にすることができます。これにより、空調機の負担を低減することになり、これまでの冷凍能力、電力消費量を10~15%削減するのみならず、補給水や設置面積の削減を実現しました。

今後、清水建設は建築物室内の居住環境を向上させるのみならず、吸着したCO2の利用先・利用方法を増やすなど、「CO2除去空調システム」をさらに展開していく予定です。

連携先

株式会社西部技研(共同開発者)

この会社の他の事例

次世代バイオディーゼル燃料の採用

清水建設株式会社

> 詳細を見る

水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC」

清水建設株式会社

> 詳細を見る

類似事例

2モータシステム用パワーユニット 「4GL-IPU」

三菱電機株式会社

> 詳細を見る

AI/IoTを活用した分散電源(VPP)のデマンドレスポンス(DR)対応

日本電気株式会社

> 詳細を見る

BEMS (Building Energy Management System)

鹿島建設株式会社

> 詳細を見る

CO₂を有効利用した高効率合成ガス製造技術開発

千代田化工建設株式会社

> 詳細を見る

CO2を原料とする炭酸ジメチル(DMC)製造方法の確立

日本製鉄株式会社

> 詳細を見る